分岐点

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「話したいことがあるの」
突然の彼女からの電話。
「すぐに迎えに行く」


車を彼女のマンションまで走らせ
その足で、静かな夜景スポットへと赴いていた。
ボクはいつになく不安だった。
明確な理由があるわけではなかった。


でも、ボクの不安はいつも的中していた。


「話って?」
やっとの思いで、ボクはその一言を声に出した。
リップグロスに輝く彼女の唇が
ボクの言葉に反応し、ゆっくりと開かれる。


安堵か絶望か。
人生の分岐点に、ボクはいた。


「実はね・・・」



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